カレー粉は何の粉? 夏バテに効果ありの成分がすごい!

暑くなると食欲がなくなります。そんなときでも食べたくなるのがカレーです。

スパイシーなカレーは、インドやタイなど、暑い地域で食べられているイメージがあります。暑くても食欲が湧くカレーの秘密は、カレー粉にありました

カレー粉には、漢方薬に使われている生薬がスパイスとして使われており、栄養をきちんと取りながら、からだの調子を整えていきます

カレー粉は30種類以上のスパイスが配合されている

いまや日本の国民食とまで言われるようになったカレー。

エスビー食品さんのホームページによると、日本人は平均して、年に79回カレーを食べているんだそうです。

カレーを作るとき、カレールウを使う方が多いと思いますが、カレールーが開発されてからまだ60年しか経っていません。それまではフライパンで炒めた小麦粉にカレー粉を混ぜてルウを作り、ここへ具材や調味料を混ぜ合わせることでカレーを作っていました。

カレー粉に調味料、油脂、小麦粉を加えて固形にしたのがカレールウです。カレー粉を使う機会は少なくなりましたが、ドライカレーやカレー味のソテーなどを作るときは、いまでもカレー粉を使います。

カレー粉は30種類以上のスパイスがミックスされた粉です。

国内のカレー市場は、ハウス食品とエスビー食品が2分していますが、カレー粉に関しては、エスビーの「赤缶カレー粉」が80%のシェアを占めているそうです。

しかもこのカレー粉、1923年に日本で初めて登場した純国産カレー粉なんだそうです。このカレー粉には、何が入っているのか、調べてみました。

赤缶カレー粉の原材料欄には、

ターメリック、コリアンダー、クミン、フェネグリーク、こしょう、赤唐辛子、ちんぴ、香辛料

と書かれていました。これは含まれている量が多い順です。最後の香辛料が何なのかは、わかりませんでした。たぶん企業秘密なんでしょう。

上に書き出した以外に、一般的なカレー粉に含まれるスパイスとしては、

カイエンペッパー
ニンニク
ショウガ
クローブ
シナモン
カルダモン
ナツメグ
オールスパイス
キャラウェイ
フェンネル
フェヌグリーク

などがあるようです。聞きなれない名前のものが多いのですね。それぞれどんなものなのか、そして何のために入っているのか、これから解説していこうと思います。

カレー粉のスパイスは漢方薬?!食欲不振の味方

暑くなると食欲がなくなります。そんな時でも美味しく食べられるのがカレーです。

またカレーは、インドやタイなど、熱い地域で食べられているイメージがあります。スパイシーな香り、ピリッとした味は、なぜ食べたくなるのでしょうか。

実はカレー粉に入っているスパイスは、漢方薬としても使われる成分が多く食欲増進、健胃、滋養強壮など、さまざまな作用が期待できるのです。

さきほど、カレー粉にどんなスパイスが入っているか紹介しましたが、ここではそれぞれどのようなものなのか、具体的に見ていきましょう。

ターメリック(秋ウコン)

カレー粉の原材料の最初にあるのがターメリック。ウコンといった方が馴染みがあるかもしれません。カレー粉の20~40%はターメリックなんだそうです。

ターメリックはショウガ科の植物で、インドや東南アジアで栽培されています。根を茹でてから乾燥し粉状にしたものがスパイスあるいは着色料(黄金色)として流通しています。

カレーの色はターメリックに含まれるクルクミンという成分の色です。ターメリックを使わず、他の香辛料だけでカレーを作ると、黄色くない「ホワイトカレー」を作ることもできるんですよ。

ターメリックはインドや中国で、伝統療法(民間療法)に使われてきました。民間療法にありがちな、何にでも効くという感じで、その根拠はあいまいです。漢方薬としても使われていますが、これは秋ウコンとは別の種である春ウコンのようです。

ターメリックには肝機能を高める効果があるという説があり、ターメリック(ウコン)が入ったドリンク剤やサプリメントが、二日酔いを和らげるという目的で売られています。ただ、アメリカ国立衛生研究所(NIH)のホームページによると、人に対するターメリックとその成分の作用は複雑で、十分に解明されていないため、健康上の問題に対してターメリックが有益であるかについて、明確な結論は出ていないとしています。

コリアンダー

コリアンダーはセリ科のコリエンドロという植物の実を乾燥したもので、かんきつ類のような甘くスパイシーな香りを持つ香辛料です。コリエンドロの生の葉をタイ語で「パクチー」といいます。コリアンダーとパクチーは同じ植物なのです。

コリアンダーは3000年以上前から食用、薬用に利用されており、消化を助ける作用や睡眠作用があるといわれています。カレー粉以外にも、チリパウダー、ガラムマサラなどのブレンドスパイスにも使われています。

薬用効果のもとになっているのは、果実に含まれる精油リナロールで、胃液の分泌を改善し、腸内ガスを排出する作用や、痰を切る作用があるといわれています。また消化不良の改善や頭痛の軽減にも効果があるといわれています。

そのためコリアンダーは鼓腸、関節炎、リウマチの治療に使われてきたほか、インドでは咳止め薬や強壮剤の材料として使われているようです。ただしターメリックと同様、これらの効果を科学的に裏付けるデータは、いまのところ得られていません。

クミン

クミンはセリ科の植物で、種子(クミンシード)を乾燥して粉末にしたものが南アジア、中東の料理で香辛料として使われます。クミンには強い芳香とほろ苦み、辛みがあり、カレーの香りの中心になっています。

クミンも伝統医学において使われることはありましたが、他の香辛料のような明確な作用はありません。クミンの栄養成分やダイエット効果について書いているサイトもありますが、たいした根拠はありません。

薬理学的作用についても報告はありますが、本当に有効かどうかの結論は得られていません。健康効果は期待しないほうがよいでしよう。

フェネグリーク

フェネグリークはマメ科は植物で、乾燥した種子をスパイスとして使います。生の種子には甘い香りと強い苦みがありますが、加熱することで苦みが弱まり、メープルシロップのような甘い風味になります。このことから、メープルシロップの模造品に香料として使われることもあります。

いまから5000年前の古代エジプトでは、種子はパンの味付け用に、葉は食用として使われていました。

伝統療法では、滋養強壮、栄養補給、食欲増進、解熱のために使われてきました。地域によって使い方が異なりますが、インドや中近東では催乳作用を持っていると考えられ、授乳期の女性が食べる習慣があります。また近年は欧米で、バストを大きくする目的で健康食品として利用されています。

漢方では胡蘆巴(ころは)と呼ばれ、男性の性機能の低下の改善、女性の冷えによる下腹部痛や下肢痛、月経痛などの改善に効果があるといわれています。

コショウ

コショウは、コショウ科のつる性植物の果実を乾燥したもので、使うときには粉状にします。コショウはふだんから使っているので、いまさら説明するまでもないかもしれませんが、辛い味と独特の香りの元になっているのは、ピペリンという化学物質です。

ピペリンには栄養の吸収を促す作用があり、消化不良に効果があります。これを利用して成分の吸収率を高めるために健康食品に添加されることもあります。

このほか嘔吐、下痢、腹痛などを緩和する作用や、抗がん作用、抗酸化作用があるといわれています。

赤唐辛子(カイエンペッパー)

唐辛子はナス科トウガラシ属の果実を乾燥して作る香辛料です。ピーマン、ししとう、パプリカもトウガラシ属ですが、これらは甘味種といって、辛くありません。

一方、トウガラシ、タカノツメ、ハバネロ、ブートジョロキアといった品種には、カプサイシンという辛み成分が多く含まれており、強い辛みを感じます。赤トウガラシはトウガラシが熟して赤くなったもので、これを乾燥したものがカイエンペッパーです。

トウガラシには、唾液の分泌を増やして消化を促進したり、胃腸の働きを高めることで食欲を高める効果があるといわれています。このほかにも体を温める効果もあります。漢方では蕃椒(ばんしょう)といわれ、健胃薬、皮膚刺激薬として使われます。

ちんぴ

ちんぴは陳皮と書き、みかんの皮を陰干しして乾燥させたものです。スパイスとしても生薬としても使われます。スパイスとしては、爽やかな柑橘系の香りを持っており、七味唐辛子にも入っています。生薬として使われるものは、乾燥期間が1年以上のものです。

ちんぴの有効成分は、精油成分のリモネンです。リモネンは柑橘系の香りの元になっている成分で、リラックス効果があります。毛細血管を拡張する作用があるため、からだを温める効果があります。

また胃腸の調子を整え、食欲不振や吐き気、消化不良などを抑える働きがあるため、健胃薬の成分として使われます。さらにせきを鎮め、痰を抑える効果があるため、風邪薬の成分としても利用されます。

ニンニク

ニンニクはヒガンバナ科ネギ属の植物で、おもに球根(鱗茎)を香辛料として利用しますが、茎の部分もにんにくの芽として食用にされています。カレー粉に入っているのは、球根の部分を粉状にしたガーリックパウダーで、独特な強い香りがあります。

ニンニクにはアリシンという成分が豊富に含まれています。アリシンはビタミンB1と結合してアリチアミンになりますが、これはビタミンB1単独より腸管で吸収されやすいことがわかっています。さらに吸収されたアリチアミンは体内でビタミンB1に戻り、血液中で長時間にわたりビタミンB1の濃度を高く維持します。

このことから、ニンニクは新陳代謝を盛んにして、疲労回復に役立ち、強壮・強精作用があるといわれています。

ちなみにアリチアミンを薬として売り出したのが、「アリナミン」です。また保険適用外で行われる「にんにく注射」や「にんにく点滴」は、アリチアミンやビタミンB1が成分で、ニンニクをそのまま使っているわけではありません。

ショウガ

ショウガ(生姜)もふだんの生活でよく使う野菜なので、よくご存じかもししれません。ショウガ科の多年草で、根茎に独特の強い辛味と香りがあり、食材や生薬として使います。

葉が枯れるまでショウガを栽培し、掘り出した根茎を乾燥させたものが、生薬の生姜(しょうきょう)で、中国では紀元前から使われています。ショウガには発汗作用があるので、風邪の引き初めに飲むことで発汗を促し、熱を下げるのに使われます。

また胃腸の冷えなどによる胃腸機能低下を防ぐことによる健胃作用や、鎮吐作用があるといわれています。また民間療法でも、風邪や胃腸の不調に使われています。

クローブ

クローブはフトモモ科の樹木チョウジノキの花のつぼみで、丁子(チョウジ)とも呼ばれます。主にインドネシアや赤道地帯で栽培されており、非常に強い香りがあることから、香辛料として使われるほか、生薬としても使われています。

クローブの香りの元は、オイゲノールをはじめとする精油成分で、肉やカレー、マリネに風味をつけるために中東や中南米諸国でよく使われます。

オイゲノールは口の中で味覚細胞を刺激して胃液の分泌を高めたり、胃の働きを改善したり、腸内ガスの排出作用があることが知られているので、民間療法では食べ過ぎ、飲み過ぎで胃の調子が悪いときや、腸内ガスが溜まって食欲不振のときに使われます。

日本薬局方では芳香健胃作用のある生薬として扱われており、漢方で使われています。

シナモン

シナモンは、熱帯で栽培されるクスノキ科ニッケイ属の樹木の内樹皮を乾燥したもので、ニッキともいわれます。また生薬として使われるときは桂皮(けいひ)と呼ばれます。

独特の甘みと香りが特徴で、スパイスの王様と呼ばれることもあるそうです。南アジアから中東、北アフリカにかけての地域で、料理の香りづけによく使われるほか、紅茶、コーヒーや洋菓子の香りづけにも使われます。京銘菓である八つ橋、生八つ橋にも、シナモンが使われています。

シナモンには体の冷えを取り除き、血の巡りをよくする作用があるといわれていることから、冷え症、肩こり、関節痛、腹痛、月経痛などに効果があるといわれています。また食欲増進作用があるため、漢方では健胃薬としても使われるほか、発汗解熱作用があることから、風邪薬にも使われています。

カルダモン

カルダモンは熱帯および亜熱帯で育つショウガ科の複数の植物の種子を乾燥したものです。強い香りと独特な味が特徴で、料理の香りづけに使われます。

漢方では原料となる植物の品種によって、小荳蔲(ショウズク)縮砂(シュクシャ)と呼ばれ、胃液の分泌を抑制する作用や、胆汁分泌の促進作用があるため、芳香性健胃薬として使われます。

ナツメグ

ナツメグはニクズク科ニクズク属の樹木であるニクズクの種子を挽いて粉末にしたもので、甘い香りがあるため、ハンバーグをはじめとしたさまざまな料理の風味付けや、肉や魚の臭み消しに利用されます。

漢方では肉豆蔲(にくずく)と呼ばれ、胃腸を温めて下痢を治す健胃薬の成分として漢方処方に配合されています。

オールスパイス

オールスパイスはフトモモ科の植物で、未熟な果実を収穫し、乾燥して作られたものです。オールスパイスという名前は、シナモン、クローブ、ナツメグの3つの香りをあわせ持つことに由来しています。シナモンやクローブと同様、オイゲノールという精油が主成分で、スパイシーな味と香りがあります。

ハンバーグやソーセージなどの肉料理、スープ、ピクルス、甘いデザートにも幅広く使われています。漢方では使われていません。

キャラウェイ

キャラウェイはセリ科のヒメウイキョウ(姫茴香)の果実を乾燥したもので、甘い香りとほろ苦い味が特徴です。古代から香辛料として使われ、中央ヨーロッパやユダヤの料理でよく使われ、パン、ソーセージ、スープ、ケーキ、菓子の味付けに使われています。

特にドイツのキャベツ料理、ザワークラウトや、イタリアのリキュール、カンパリの香り付けに使われています。

薬としては次に紹介するフェンネル(ウイキョウ、茴香)の代用とされ、健胃薬や腸に溜まったガスを取り除くための薬として使われてきました。

フェンネル

フェンネルはセリ科ウイキョウ属の植物の果実を乾燥したもので、ウイキョウ(茴香)とも呼ばれます。甘みのある香りと樟脳のような香りがあることから、香辛料や薬草などとして用いられています。

魚料理に使うと、魚の臭い消しと脂っこさを感じさせない効果があるため、フィッシュハーブといわれることがあります。このほかピクルスの風味付けや、酒類、リキュール類の香りづけにも使われます。

生薬としては、健胃、消化促進、抗酸化、腸内ガスの排出などの効果があるため、腸内ガスによる膨満感、通風、胸焼け、膀胱炎などの予防に使わています。

またフェンネルには女性ホルモン(エストロゲン)と同じ働きをするフィトエストロゲン(植物性エストロゲン)が豊富に含まれていることから、女性の更年期障害のほてりや不眠、不安の症状の改善に効果があることもわかっています。

カレー粉に含まれるスパイスのまとめ

カレー粉に入っているさまざまなスパイスを紹介しましたが、ここでまとめておきます。

名称 別名 スパイスとしての特徴 人に対する作用
ターメリック 秋ウコン 黄金色の色 肝機能を高める
コリアンダー (パクチー) 甘くスパイシー 消化を助ける、痰を切る
クミン 芳香、ほろ苦み、辛み
フェネグリーク 甘い香り 滋養強壮、栄養補給、食欲増進
コショウ スパイシー 栄養吸収促進
赤唐辛子 カイエンペッパー 強い辛み 健胃薬、皮膚刺激薬
ちんぴ(陳皮) オレンジピール 柑橘系の香り 健胃薬、風邪薬
ニンニク ガーリックパウダー 独特の味と香り 疲労回復、強壮・強精作用
ショウガ 生姜 強い辛みと香り 解熱、健胃
クローブ 丁子 強い香り 健胃
シナモン 桂皮 独特の甘みと香り 冷え症、肩こり、関節痛、月経痛
カルダモン 小荳蔲 強い香りと独特の味 健胃
ナツメグ 肉豆蔲 甘い香り 健胃
オールスパイス 甘く強い香り
キャラウェイ 姫茴香 甘い香りとほろ苦い味 健胃
フェンネル 茴香 健胃、消化促進、腸内ガスの排出

カレーが夏バテに効く4つの理由

夏になると食欲がなくなります。そんなときこそカレーです。カレーのスパイシーな香りは、食欲をそそりますし、カレー粉に入っているスパイスには、漢方薬として使われている成分もあるのです。

カレーが夏バテに効く4つの理由をあげました。

カレーは栄養満点で食べやすい

食欲がないと、のどを通りやすいめん類を食べがちです。例えば夏の定番メニュー、冷やしそうめんは、ほとんどが炭水化物なので、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを摂ることができません。

カレーは、肉、野菜といった具材が入っているので、必要な栄養分をしっかり摂ることができます。またカレーは煮込んでいるため、具材が軟らかく、喉を通りやすくなっています。

昔「カレーライスは飲み物です」といった巨漢大食いタレントがいました。彼は暴飲暴食による生活習慣病のため、若くしてこの世を去りましたが、彼が言っていたことはあながち間違いではありません。

カレーライスに使われている具材を使って、別々の料理をつくると、結構なボリュームになります。でも具材を煮込んで、ごはんにかけてあることで、流し込むように食べることができるのです。

食べやすくて、栄養が豊富、そして栄養のバランスがよい。カレーは夏バテに効果的です

スパイスに健胃効果がある成分が多い

食欲がないのは、胃腸が弱っていることが理由の一つです。カレー粉には、健胃薬として使われるスパイスがたくさん入っています。味覚や嗅覚を刺激して、唾液や胃液の分泌を促し、栄養を摂るための体制を作るとともに、弱った胃腸を元気にしてくれます。

例えば市販の胃腸薬「太田胃散」には、

○ケイヒ(シナモン)

○ウイキョウ(フェンネル)

○ニクズク(ナツメグ)

○チョウジ(クローブ)

○チンピ

・ゲンチアナ

・ニガキ末

の7つの健胃生薬が入っていますが、このうち○印をつけた5つがカレー粉に入っていますカレーは弱った胃腸を元気にしてくれる食べものなのです。

カレーはからだを温める

夏の室内は冷房が効いて快適ですが、逆にからだが冷えるという悩みを持っている人も多いと思います。また暑くて食欲のない夏は、冷たいものを食べがちです。

冷たいめん類、アイスクリーム、スイカ、ビール。どれも喉をとおる瞬間は快適なのですが、確実にからだを冷やしています。そして血液の循環が悪くなり、肩こり、腰痛、生理痛がひどくなります。また消化機能が低下し、さらに食欲がなくなり、腸内細菌のバランスが崩れて免疫力も低下してしまいます。

食品はからだを温める食べものと、冷やす食べもの、どちらでもない食べものに分けられます。カレーの主な材料を、この3つに分けてみましょう。

からだを温める食べもの どちらでもない食べもの からだを冷やす食べもの
ごはん 小麦粉
鶏肉 牛肉、豚肉、鶏卵
たまねぎ、にんじん、にんにく、ショウガ じゃがいも
シナモン、コショウ、とうがらし、クローブ、ちんぴ 食塩

カレーで使われる原材料には、からだを冷やす食べものはほとんど含まれていません

つぎにカレー粉に入っているスパイスには自律神経を刺激する効果があります。カレーを食べることで味覚や嗅覚を通じて自律神経が刺激されて末梢血管が拡張し、血行がよくなることで、からだが温められます。

カレーは煮込んであることもあり、比較的スムーズに腸から栄養分が吸収されます。その結果、新陳代謝が高まり、エネルギー生産が活発になり、からだが温まるのです。

疲労回復・栄養吸収促進効果がある成分が含まれる

カレー粉に含まれるスパイスには、疲労回復、栄養吸収促進、滋養強壮などの効果があるものが入っています。

  • 疲労回復 … フェネグリーク、ニンニク
  • 栄養吸収促進 … コショウ
  • 滋養強壮 … ニンニク

タイカレーはココナッツの香りが特徴でカレー粉は使わない

タイカレーというと、グリーンカレー、レッドカレー、イエローカレーなどがあり、最近はレトルト食品や缶詰として手軽に購入できるようになりました。グリーンカレーとレッドカレーは色を見ればわかるように、カレー粉を使っていないようです。

実はこれらは正式にはカレー料理ではなく、外国人にわかりやすくするためにカレーと呼んでいるだけなんだとか。ではいったい、何なのでしょうか。これはゲーンというタイの汁物料理なんだそうです。そのため、正式な名前は、

  • グリーンカレー → ゲーン・キャオ・ワーン
  • レッドカレー → ゲーン・ペッ
  • イエローカレー → ゲーン・ガリー

です。イエローカレーは、日本のカレーと同様、ターメリックが使われていますが、カレー粉は使っていません。あとの2つは、カレーとは何の関係もない食べ物です。

グリーンカレー

タイ語でゲーン・キャオ・ワーンといいます。これは汁物・緑・甘いという意味です。香辛料やハーブをすりつぶしたペーストを炒め、ココナッツミルク、ナンプラー、砂糖、野菜、肉、エビ、魚を加えて煮込んで作ります。

ハーブとしてコリアンダー(パクチー)や未熟の緑色のトウガラシの一種を使うため、緑色をしています。さきほど説明したように、カレー粉は使っていないので、正式にはカレーではありません。

レッドカレー

タイ語でゲーン・ペッといいます。これは汁物・辛いという意味です。ニンニク、コリアンダー、エシャロット、唐辛子、ガランガル、ガピ、コブミカンの果皮、レモングラスをすり潰したペーストを炒めてココナッツミルクやナンプラー、砂糖、野菜、肉を煮込んで作ります。

香辛料のペーストに完熟して赤くなったトウガラシの一種を使うため、色が赤色になります。

イエローカレー

タイ語でゲーン・ガリーといいます。イエローカレーにはターメリックが使われているため、色が黄色になります。他にはクロガラシの種、クミン、ナツメグ、ナンプラー、パームシュガー、コブミカンの葉、ココナッツミルク、ライムジュースなどがベースになります。

さらにココナッツクリームを使用しているため、出来上がりは濃厚でクリーミーな味になります。

まとめ

  1. カレー粉は30種類以上のスパイスがミックスされた粉。主成分はターメリック(秋ウコン)で、20~40%を占める。
  2. カレー粉に入っているスパイスは漢方薬としても使われる成分が多く、食欲増進、健胃、滋養強壮など、さまざまな作用が期待できる。
  3. 夏バテして食欲のないときにカレーを食べることは理にかなっている。栄養を補給し、弱った胃腸を治し、冷えたからだを温め、からだを元気にすることができる。